日本は今、様々な社会課題に直面する転換期を迎えています。東日本大震災を経て、エネルギーや環境問題など国の方向性について見直しが始まっています。

この中で、市民による社会貢献活動が急速に広がっています。震災時の助け合いに見られるように、福祉、環境、まちづくりなど様々な分野で市民による独創的な活動が展開され、「新しい公共」の担い手として期待が高まっています。2011年6月に成立したNPOへの寄付優遇税制により、市民セクターは大きく発展する機会を得ました。

しかし地域レベルでは、個々のNPOの力量は向上しているものの、市民セクター全体としてはまだ脆弱で、市民ニーズに応える公共サービスの提供や政策提言も十分な影響力を持つには至っていません。

三重県内の中間支援団体である私たちは、地域で活動するNPOの基盤強化を支援し、その知見を行政に届けて社会をより良い方向に変えていく責任があります。

そのため、私たちはネットワークを構築し、力強い市民セクターを創造することで社会への影響力を高めるべく、この団体を設立しました。